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ラジャスタンの砂漠の町 インド・ジャイサルメールの旅
インドのイメージとちょっと違う?
砂色のエキゾチックな町
インド北西部にあるラジャスタン州。州都のジャイプールからはるか西にある砂漠の町、ジャイサルメール。パキスタンとの国境にも近いタール砂漠のオアシスの町で、ゴールデンシティとも呼ばれている。何がゴールデンかと言うと、この街の建物の色。黄金というよりは砂漠の砂の色なのだが、土のレンガで造られた建物が密集して立ち、その町並みはインドの他の町とは全く趣が異なる。また、この街は城壁に囲まれた城塞都市で、城内は道が狭く車が入ることができないためとても静かだ。人と車がごったがえし、生ゴミがあちこちに散乱するようなデリーやジャイプールなどの大都市からここへやって来ると、まったく別の国に来たような錯覚を覚える。インドと言うよりはむしろ中東のオアシスの町のようでもあるが、中東でもこれほど古い町並みが残っている町は少ないだろう。
細かい装飾が施された独特の建築様式
が美しい「ハヴェーリー」
ジャイサルメールの最大の見どころは「ハヴェーリー」と呼ばれる邸宅だ。かつて東西交易で栄えたジャイサルメールには富を蓄えた商人や貴族たちが建てた邸宅がたくさんある。その多くは今も住宅として使用されているため大半は外から眺めることしかできないが、内部を見学できるハヴェーリーもある。外から眺めるだけでもよくわかるが、壁に細かく細工されたレリーフや、独特のデザインの出窓など、この街でしか見ることのできない建築の数々はエキゾチックの一言。世界遺産ではないのだが、個人的には世界遺産に推薦したい町のひとつだ。(日本の平泉や小笠原よりははるかにすごい気が・・・)
インドらしい強引な客引きはあるものの、
ホテル代は驚きの安さ
ジャイサルメールの駅やバスターミナルに到着すると、ホテルの客引きが殺到して集まって来るが、人の良さそうな客引きを選んで適当に宿を決めてしまってもさほど問題ない。できれば城内のホテルが良いが、城内であればどこを選んでもそう大差はなく、そしてどこも非常に宿泊代が安い。真偽はわからないが、ガイドブックの記述によれば、宿泊費というよりは宿泊者が申し込む砂漠ツアーのほうの収益を期待して、宿泊費は安くしているそうだ。かつては東西の交易の中継地だったが、現在はインドとパキスタン間に国境線が引かれ、交易が断たれてしまったため、観光が主産業になっており、外国人の扱いにも慣れていているためか、インドでありがちなストレスが少なく、とても過ごしやすい町だ。
気軽に広大なタール砂漠を体験できる
キャメルサファリがおすすめ
ジャイサルメールの見どころはゴールデンシティの町並みのほかに、町からジープで1時間ほどのところにあるサム砂丘という砂丘も人気だ。サム砂丘まで行くツアーは各ホテルでも主催しており、ジープでも行くことができるのだが、ラクダに乗って移動するキャメルサファリも面白い。1泊2日で完全にラクダのみで移動するツアーもあるが、ラクダとジープを併用するツアーもある。ジープで砂丘に夕日を見に行くだけでも十分に感動を味わうことができる。このサファリについてはインターネットやガイドブックなどでは料金トラブルが多いと書かれているが、多少ぼったくられてもどっちみち大した金額ではないので、のんびり構えて楽しんだほうが得策。
ジャイサルメールは「インドに行ったことはあるけど、嫌な思いをしたからもう行きたく!」と思っている人に特におすすめしたい町だ。ジョードプルからバスか列車で行くのが一般的なアクセスだが、デリー‐ジャイサルメール間は直通列車も走っているので、デリーからいきなり向かうこともできる。ジョードプルからだとバスでも列車でもだいたい6時間ぐらいだ。